スマスロとオンラインスロットの共通点と違いを比較検証!

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スマスロとオンラインスロットの共通点と違いを比較検証!

オンラインスロットとスマスロは混同されることもあるけれど、まったく違うものだ。

オンラインスロットにしても、スマスロにしても、最近サービスが開始されて、パチンコ・パチスロ好きのあいだにようやく定着しつつある遊びだから、それがどういうものなのかが曖昧で、全貌が見えないのは、仕方がないことでもあるとあたしは思う。

ひと言でいうならば、「オンラインスロットはインターネットで遊べる従来のタイプのスロット」で「スマスロはホールで遊べる新しいタイプのスロット」だという最大の違いがあり、これは、「比較対象」にするには違い過ぎているくらいの違いであるようにも感じられる。

そんな「まったく別物」とさえいえるオンラインスロットとスマスロではあるのだけれども、それが「スロット」であるという共通点を通して「ある程度の比較」が可能なのも確かで、その共通点によって「まったくの別物」とはいえなくなる。

比較を通すことで「まったく別物」であった二つのスロットが、その源流である「パチスロ」に合流し、融合していき、「同じもの」になっていく流れも見ていくこともできると思う。

今回は、「似て非なるもの」であり「共通するもの」もふくんでいるオンラインスロットとスマスロのそれぞれの特徴を見ていきながら、比較できる部分を探していくことにするよ。

オンラインスロットとはなにか?

オンラインスロットとはなにか?

オンラインスロットは「オンラインカジノで遊べるスロット」のことで、パソコンやスマホがあればいつでもどこでも遊べるスロットとして、スロット好きからじわじわと注目を集めている新領域のスロットだ。

オンラインスロットは、大きくわけて「オンラインカジノオリジナルのスロット」と、「パチスロの実機がオンラインで遊べるスロット」の二種類に分けることができる。

この二種類のスロットは「スロットとしては新しくない」ということに共通点があり、オンカジオリジナルのスロットであろうと、実機で遊べるスロットであろうと「新機種」のスロットではない、ということがひとまずいえると思う。

オンラインスロットの「新しさ」は、「機種」ではなくて、「オンラインで遊べる」ということのほうに比重がある、というのがあたしの考えだね。

もちろん「オンラインカジノオリジナルのスロット」を「新機種」と考えることも可能だけれども、スロットとして何か革新的なことや設定がなされているわけでなく、「従来ホールで打たれていたスロットのシステムがそのままオンラインに移行した」という感が強いため、あたしはこの考えは採用しない。

2種類のオンラインスロットには「演出」の違いがある

「オンカジオリジナルスロット」と「実機で遊べるオンラインスロット」を比較するならば「演出に差がある」ということに尽きるかな。

「オンカジオリジナルスロット」は演出が乏しく、「実機で遊べるオンラインスロット」はオンラインなのにパチスロの演出が楽しめるという違いは、パチスロ打ちにとってはかなりデカい違いだとあたしは思う。

実際、「実機で遊べるオンラインスロット」が出てくるまえは、オンラインスロットはそれほどパチスロ打ちを引き寄せることがなかった。

「実機で遊べるオンラインスロット」の登場を待つことで、はじめてオンラインスロットは正当な市民権をパチスロ打ちのあいだで確立した、という印象が強いね。

「セーラームーン風のスロット」とか「南国風のスロット」の味気なさよりも、『まどマギ』や『北斗の拳』のほうに魅力があるのは、まあ、当然のことじゃないかな。

オンラインスロットの強みはなにか?

オンラインスロットにおける「新しさ」が同時に「強み」となる要素としては、「制限がない」ということが挙げられるかな。

オンラインスロットは、場所、時間、ベット額、獲得枚数などに「制限」が設定されていないという特徴があり、これが、多くのスロット打ちに「オンラインスロット」を選ばせる理由にもなっていることは、疑いようがない。

あたしのパチスロに対する考え方は「純然たる暇つぶし」という結論に落ち着いているけれど、オンラインスロットのヤバいところは「昼夜問わずスロットで暇つぶしができてしまう」という点にあるといえる。

スロットは、軍資金の減りが相対的に遅いということもあって、賭け額次第では「長く細く打つ」ことで時間をつぶすには最適のギャンブルだ。

オンラインスロットが登場するまでのあいだ、パチスロ打ちというのは「朝からパチンコ店に並んで閉店時間まで打つ」という制限がかけられていた。

ところが、オンラインスロットの登場によって、パチスロ打ちはスロットが打ちたくなったら「深夜」でもスロットが打てるようになってしまった、というわけ。

これはオンラインスロットの「強み」ではあるけれど、それを「長所」とするか「短所」とするかは、人によって意見がわかれるはず。

「パチスロ好きの破滅をはやめる」「やめどきを失う」という二点において、あたしは、個人的にはオンラインスロットに関してはやや批判的な立場をとらざるをえない、といったところ。

スマスロとは何か?

スマスロは、パチンコ店のホールでプレイすることができる「メダルレスで遊べる新しいタイプのスロット」のことだ。

スマスロの稼働はつい最近のことで、2022年の末に稼働を開始してからまだ1年も経っていないから「生まれたてのスロット」だということもできると思う。

パチスロ打ちにとって、「スロット」と「メダル」というのは、「パチンコ」と「パチンコ玉」みたいなもので、切り離せないものとしてあったはず。

スマスロの目につく新しさはスロットから「メダル」という要素を完全になくしてしまったところにある。逆に言えば、それ以外にスマスロの新しさはないともいえる。

「メダルレス」であることを除けば、「スマスロのために作られた新機種である」という新しさと、設定の微妙な差異だけがあって、あとは従来のパチスロと比較しても違いを見出すことはむずかしい。

スマスロの重要な特徴はメダルレスであることではない

「スマスロ」の本質は「メダルレス」にあると思われがちだけど、実際は「パチンコのホールで遊べる」という点こそが、「スマスロ」を「スマスロ」たらしめている最大の特徴だ、というのがあたしの考えだ。

ちなみに、オンラインスロットもまたスロットから「メダル」という要素が抜かれているから、「メダルレス」が特徴として採用される。

スマスロとオンラインスロットという「似て非なるもの」が比較の対象にされたり混同されることもあるのは、「メダルレス」であることで、スマスロとオンラインスロットの共通点が発生するためなのかもしれない。

オンラインスロットを拡大解釈をして、すべてが「スマスロ」であると考える人もいるんだけど、じつは、それは前提が大きく間違ってるんだよね。

前提を間違うと比較も間違うことになる。だから、「スマスロ」の定義を正確に理解して、より「スマスロ」の本質に近い要素である「場所」を重視する必要があるわけ。

比較から見えるスマスロとオンラインスロットの共通点

スマスロとオンラインスロットを比較したときに、スマスロとオンラインスロットの共通点として見えてくるのは「破滅が促進される」ということになりそうだね。

スマスロはまだギリギリ「黎明期」にあると思うけど、「スマスロの現在」には、「パチンコ4号機時代」の狂熱に近いものがある。

『ヴァルヴレイヴ』を代表とするスマスロの特徴としては「射幸心を煽りすぎる設定」が挙げられる。

これは「黎明期」だから可能な設定で、長年パチスロを打ってきた人間からしても、スマスロの驚きは何よりもこの「射幸心を煽りすぎる設定」に対して向けられた。

スマスロの異常な設定に射幸心を煽られるスロット打ちたちの精神は、爆裂AT機の『獣王』や『ミリオンゴッド』に人生を狂わされたパチンコ打ちたちの精神にとても似ている、とあたしは感じている。

現在のスマスロは「ギャンブル依存症対策」を前面に打ち出しておきながら、「勝って取り戻せばいい」という考え方のスロット打ちの「破滅」を促進するようなスロットになっているといわざるをえない。

ここでスマスロとオンラインスロットを比較するとき、スマスロは「強すぎる射幸心」のために、オンラインスロットは「昼夜問わず打ち続けることができる」という無制限性のために、「スロット打ちが破滅しやすい」という共通点が発生する。

一方はスマスロを打ちながらホールで破滅し、もう一方はオンラインスロットを果てしなく打ちながら自宅で破滅する。

スマスロとオンラインスロットを比較して「破滅の促進」という共通点を見出した場合、比較のために残されてくる違いは「破滅する場所」だけになる、といったところが関の山じゃないだろうか。

今後スマスロとオンラインスロットはパチスロに似てくる

今後スマスロとオンラインスロットはパチスロに似てくる

スマスロとオンラインスロットは、今後は「パチスロ」に似通っていくだろう、という展望があたしには見えている。

スマスロにおける『ヴァルヴレイヴ』のような設定の「ハイリスク・ハイリターン」の限界に挑むような異常射幸心の機種は、パチンコ4号機時代の終わりがそうであったように、いずれ「規制」がかかるのは目に見えている。

そうして、あとに残るのは、「メダルレス」という要素があるだけで「メダルあり」のスロットと同程度の設定のスロット、ということになり、現在のパチスロ打ちが抱えている「勝てないけど、打つ」の不毛な世界まではあと一歩だ。

一方のオンラインスロットは「実機で打てるオンラインスロット」の登場によってはじめから「パチスロ」に歩み寄っているし、こちらも「メダルレス」であることと「自宅」であることを抜けば、「ほぼパチスロ」という世界になるのは時間の問題だろうね。

そして、オンラインスロットの設定は、スマスロに先んじてすでにホールのパチスロと同程度の設定であり、「射幸心を煽らずにダラダラと打たせるもの」になっている。

「メダルの有無」「場所の違い」「設定の違い」などで、かろうじて比較が成立していたパチスロ、スマスロ、オンラインスロットという「三種類のスロット」は、いよいよその「違い」を失っていき、やがて比較のしがいがない似た表情を浮かべることになる、というのが「比較」から見えてきたあたしの予想である。

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