「爆益オンパチ!」のキャッチフレーズで運営がはじまったエルドラードは、「オンラインパチンコ」に特化したオンラインカジノとして注目を集めているようだね。
これまで、オンラインカジノというものは、ポーカーやブラックジャックやバカラなどの「ライブカジノ」といわれるカジノゲームがウリであることがほとんどだった。
オンラインカジノにおける「スロット」というのは、ライブカジノと比べた場合にやや影が薄く評価も低い、というのが、パチンコ・パチスロを打つあたしからみても、まっとうな評価だったんじゃないかなと思う。
また、オンラインカジノにおいては「スロット」だけが遊べて「パチンコ」が遊べないという弱点もあったから、これまでの「パチンコ」が、オンラインカジノのなかではヒエラルキー最下層にあるようなゲームであったことは否定できない。
ところが、ここ最近、オンラインカジノにおける「パチンコ」の地位に大変動が起こっている。パチンコの「評価」がオンラインカジノのなかでどうやらあがってきているようなのだ。
きっかけとなったのはそれまでの「オンラインカジノのオリジナルスロット」と違う「実機で遊べるオンラインスロット」の登場であり、それと同時に実装された「実機で遊べるオンラインパチンコ」が、「パチンコ」の潮目をじわじわと変えてきている。
そこに登場したのが「オンラインパチンコ」に特化したオンラインカジノのエルドラード、というわけ。
今回は、「オンラインパチンコ特化型オンラインカジノ」であるエルドラードをパチンコ打ちの観点から厳しく評価していくよ。
エルドラードで遊べるパチンコの機種は?
エルドラードで遊べるパチンコの機種は『コスモアタック』『チェックメイト』『プロモーション』の3種類で、それぞれ「エルドラードオリジナルのパチンコ機種」となっている。
「オンラインパチンコで遊べる」と聞いてエルドラードにアクセスしたパチンコ打ちの大半は、まずこの時点で「コレジャナイ」感に打ちのめされて、低い評価をつけてしまうことになるはずだ。
「コレジャナイ」については「本物でも偽物でもない、パチモンである」という定義がなされているけれども、エルドラードのオンラインパチンコ以上に「コレジャナイ」がピッタリな3機種はないんじゃないかな。
そもそも「3機種」しかないことにもガッカリなんだけど、その「3機種」がせめてマルハンなどのホールで遊べるような「実機」であったなら、エルドラードは低い評価を避けられたかもしれない。
エルドラードは、ほぼすべてのオンラインカジノが「オンラインスロット」でおかした間違いを、「オンラインパチンコ」でも繰り返した、ということが言えると思う。
「オンラインカジノのオリジナルスロット」がパチスロ好きに刺さらなかったように、残念ながら、エルドラードのオンラインパチンコがパチンコ打ちから評価されるのは相当むずかしいだろう、というのが正直なところだ。
エルドラードのオンラインパチンコ3機種の特徴
エルドラードのオンラインパチンコ3機種は、連チャン台1機種と5リールタイプ台2機種になっている。
連チャン台である『コスモアタック』は、『海物語』の「コレジャナイ」として遊ぶことが可能と言われているが、私見では『海物語』ほどの楽しさはなく、名前を出す『海物語』に悪いくらいだ。
そもそも歴史が長い『海物語』のどの時代のものと似てるのか、といわれると、「とりあえず連チャンだから」という理由で『海物語』の名前が出ているだけなのかも。
5リールタイプ台の「チェックメイト」と「プロモーション」は、「コレジャナイ」ではあることは間違いないのだが、「どの実機のコレジャナイなのか」はよくわからない、といった評価になる。
エルドラードに高い評価を与える場合、「4号機時代を彷彿とさせる」というような意見を見る場合がほとんどだけど、『海物語』がたとえの対象になることを考えると、これは矛盾ではないかな?
あたしの記憶からすると、「パチンコの4号機」にそもそも『海物語』があったっけ?という違和感がそもそもある。
「パチスロの『海物語』」ならボンヤリ覚えているけど、とにかく『海物語』が「4号機時代の象徴」ではなかったことは確かだね。
『コスモアタック』は5号機以降の台に似ているし、4号機時代は「5リールタイプの台」なんてあったっけ?というところで、評価がまたあやしくなるな。
エルドラードは合法と非合法のグレーゾーン
エルドラードのオンラインパチンコが、あくまで「オンラインカジノ」であって「パチンコ」ではないため、「合法と非合法のグレーゾーンのなかでパチンコを打つことになる」という点もあまり評価できない。
もちろん、「パチンコが『三点方式』を採用して『合法』にしている以上、パチンコだってグレーゾーンじゃないか!」といわれたら、それまで。
だけど、「一応は」パチンコは、公営ギャンブルとならぶ、日本で遊べる数少ない合法のギャンブルなわけで、やっぱり、オンラインカジノとは一線をひかないといけない。
「合法と非合法のグレーゾーンのなかでパチンコを打つことになる」うえに、それが「コレジャナイ感満載のパチンコ台しかない」となると、わざわざエルドラードのオンラインパチンコでパチンコを打つ意味があるのだろうか?という疑問が生じてくる。
これが仮に「実機で遊べるオンラインパチンコ」であれば、「グレーゾーンであること」を加味しても、「家」にいながらいつでもどこでも「実機」が打てるという点は評価できる。
エルドラードのオンラインパチンコは、正直なところ「グレーゾーンのリスク」を背負ってまで打つべきパチンコとしてはまったく評価できない。
エルドラードでオンラインパチンコを打つのであれば、ホールに足を運んでリアルパチンコを打つほうが楽しいし、リスクも少ない、というあたしの評価はなかなかゆるがない。
エルドラードポイントという通貨に対する評価
エルドラードでオンラインパチンコを打つ場合は「エルドラードポイント(EP)」というゲーム内通貨で遊ばなくてはならず、あたしとしては、これも評価のさまたげとなる要素となっている。
エルドラードポイントは、「1EPあたり1ドル」というレートに設定されている。
つまり、エルドラードポイントが基本的には「1ドル」で換算される以上は「円高・円安の影響で価値が変動してしまう」ということを意味している。
現在の1ドルの相場はおおよそ140円程度となっていて、多少の変動はあるものの現在の円安ドル高の状況が改善される見通しはない。
むしろ円相場の今後が絶望的であることを考えると「エルドラードポイントを購入してパチンコを打つ」ということは、それだけで「デメリット」でしかないよね。
エルドラードのオンラインパチンコは、打つ台によって「レート」が変動するということが「メリット」として挙げられることもあるけれども、そもそも「エルドラードポイント」自体が「デメリット」であることを考えると「高レート」にどれほどの意味があるだろう?
エルドラードの出金方法に対する評価
エルドラードのオンラインパチンコで仮に勝利金が発生した場合の、「出金方法」に対しても、その評価はけっして「よい」とはいえないね。
まず、エルドラードの出金方法は、日本円での出金ならば「銀行送金」、ドルでの出金ならば「オンライン決済」、そして「仮想通貨」の3種類にわかれている。
このうち、後者の二つは、ドルにせよ仮想通貨にせよ「日本円」ではないという点であまり評価できない。なぜなら、日本でパチンコを打ってれば、「ドル」や「仮想通貨」のことを考える必要がまったくないから。
後者の二つの出金の場合、「ドル」や「仮想通貨」から「日本円」への変換がまず必要であり、そのうえで「出金のためのシステム手数料」もかかるため、「エルドラードポイント」に変換しているだけで「損」をしているのに、それを「日本円」に戻すのにはさらに「損」が発生する、という仕組み。
で、肝心の「銀行送金」なんだけど、これは、出金のためのシステム手数料が「8パーセント」になっていて、ほかのシステム手数料に比べて割高となっているというわけ。
そもそも「パチンコ」というものを「パチンコ玉」も込みで愛している人間からすると、この「変換」の手数や「システム手数料」は正直バカらしい。
もちろん、最近ではパチンコ玉も「等価交換」ができなくなってきてるけど、それでもオンラインカジノの「手数料地獄」に比べたらマシってとこじゃないかな。
「出金が遅いかもしれない」「そもそも出金ができないかもしれない」というストレスを感じる点も、マイナス評価としてくわえておきたい。
もちろん、出金にまつわるモロモロのストレスも、エルドラードがもし「実機で打てるオンラインパチンコ」だったら、多少はゆるせる要素だったかもしれないね。多少だけどね。
エルドラードのオンラインパチンコの評価まとめ
- コレジャナイ感満載のオリジナルパチンコしかない
- 合法と非合法のグレーゾーンでパチンコを打つことになる
- エルドラードポイントを使う時点で損をする
エルドラードのオンラインパチンコについてのあたしの評価をおおまかにまとめると、以上になる感じだ。
なかなか厳しい評価になってしまったかもしれないが、あたしの溢れるパチンコ愛がエルドラードを甘やかすことをゆるせなかった結果としてとらえてほしいかな。
むしろ、エルドラードのオンラインパチンコは「ホールで打つパチンコ」への愛を再確認できる、という点においては、かなり高い評価ができるかもしれないな。
もちろん、「パチンコ」に思い入れがなければ、評価もまた変わってくるだろうから、「パチンコ狂いの中年おばさん」の八つ当たりくらいに割り切ってもらえても、ぜんぜん問題ないと思うよ。