オンラインスロット

4号機時代経験者があらためて考えるパチスロの設定6

4号機時代経験者があらためて考えるパチスロの設定6

この世はおおまかに2種類の人間にわけることができる。

その2種類とは、「設定6のパチスロに座ったことがある人間」と「設定6のパチスロに座ったことがない人間」だ。

当然あたしは「設定6のパチスロに座ったことがある人間」の側に属してるワケだけど、まあ、設定6のパチスロに座ったことがある人間っていうのは、幸か不幸か、高確率でパチンコ・パチスロから逃れられない人生を歩むことになる。

ソースはあたし。パチンコ4号機時代と寝た女であるパチンコ・パチスロ家田壮子の異名も持つあたしは、設定6のパチスロを打たなかったら、今頃はもうパチンコにもパチスロにも縁がない暮らしをしていたんじゃないかな、と思う。

あたしはさっき「パチンコ・パチスロから逃れられない人生」と言ったけど、設定6を打ってしまうということは、「パチンコ・パチスロに人生を狂わされる」ということを意味してもいて、もちろん「パチンコ・パチスロに殺されてしまった人たち」もかなりいた。

「パチンコ・パチスロに殺されてしまった人たち」というのは、比喩でもなんでもなくて、「そういう事実が本当にあった」ということだよ。

パチスロの4号機とは

パチスロの4号機ってのは、3号機末期のパチスロ人気の低迷を受けて、その打開策として1992年から登場した当時の新機種。

パチスロ4号機は、現在のパチスロにつながるような様々な特徴を持っていた。

たとえば、液晶が導入されたのは4号機が初めて。あとは、リプレイ機能がついたり、ビタ押しできない人でも勝てるようにシステムが改善されたりと、4号機の登場はほとんど「革命」でさえあった。

4号機は出玉規制とのからみあいでめまぐるしく変更が繰り返されて、4号機から4.7号機まで機種がバージョンアップされている。

このうち「4号機時代のスロット」として認識されてるのは「4.1号機から4.5号機までの4号機」になるかな。

パチスロブームのはしりになったのは『獣王』という機種で、そこから『サラリーマン金太郎』や『アラジン』みたいな爆裂AT機が登場して、とどめのように『ミリオンゴッド』が登場して、4号機は終わりまでの速度をどんどんはやめていった。

「射幸心の限界」に挑戦して爆死した、というのが4号機の最大の特徴だろうね。

パチスロの4号機が黄金時代と呼ばれた理由

パチスロ4号機時代はパチスロ打ちのあいだでは「黄金時代」に位置付けられているけど、その理由は「2001年以降の4号機の出玉が社会問題になるほどのすごさだったから」ということに尽きるね。

4号機の登場自体は1992年なんだけど、「4号機時代」という言葉を「黄金時代」っていう意味で使う人は「2001年以降の4号機時代だけ」を4号機時代と言っている傾向がある。

2001年以降の4号機時代は、「出玉の回復」と「自主規制」の繰り返しで、最終的には「自主規制」が勝って終わりをむかえることになった。

4号機時代の終わりは2007年ってことになってるけど、これも「黄金時代」という意味で言葉を使っている人にとっては「4号機時代の終わり」は、2004年の「5号機の登場と、4.7号機以外全滅」までを「黄金時代」という認識になると思う。

2004年以降のパチスロは出玉規制で勝てないのが基本になってしまったから、パチスロ4号機時代の終盤を「黄金時代」と呼ぶ人はほとんどいないね。

2001年から2004年までの4号機時代は、黄金時代でもあったんだけど、「社会問題」としてパチスロが注目された時代でもあった。

借金をしてでもパチスロを打つ人が多数登場したのがこの時期で、パチスロが原因で借金苦による自殺者も出るほど、当時のパチスロをとりまく状況はすさまじかったわけ。

「パチスロに殺された人もいる」といったのが比喩じゃなくて事実だよ、っていうのは相当数の自殺者がいたからなんだよね。

4号機時代を象徴する数字としての設定6

4号機時代を象徴する数字としての設定6

設定6という数字は、パチンコ・パチスロ4号機時代という黄金時代の異常さを象徴する数字だ。

「パチンコ・パチスロから逃れられない人生」のなかでもっとも悲惨なのが「殺される」というパターンで、「逃げることができず、殺されてしまった」ということを意味してる。

だから、設定6っていうのはある種「悪魔」の数字でもあるといえるね。

4と6っていう数字の組み合わせはパチスロ打ちにとっては特別な意味がある数字で、坂道シリーズの専売特許の数字じゃないってワケよ。

あたしの場合は「殺されずに済んだけれど、パチンコ・パチスロから離れられなくなってしまった」というパターンで、わりかし幸福なルートといえる。

ちなみになんだけど「設定6なんて台には二度と座れない」って失望して、パチンコ・パチスロをやめていく連中もいて、こういう連中は「パチンコ・パチスロから逃げられた人間」ということになる。

設定6という数字は、こういった「逃げられた連中」にとっては「希望」の数字であって、4号機時代以降は「希望」が失われた時代ということになる。だから、逃げられたし、パチスロから足を洗えた。

「設定6の台はまだあるんだ」って信じている人間もけっこういるんだけども、そういう人間は現代のパチンコ・パチスロの状況と現実を直視できないでいる「4号機時代の夢から覚めていないだけの連中」ということなるね。

と同時に、「4号機時代の夢」を見ている彼らとは違った立場から考えた場合に限り、「考え方次第ではいまでも設定6はある」ということもできる。

ここから、「4号機時代の夢」としてではなくて、「設定6という状況だけはいまでも起こりうる」ということについての、あたしのパチスロ哲学から導き出された認識を書いていくよ。

もう設定6の台に座れない、ということは本当か?

「5号機以降のパチスロ打ちは設定6のパチスロを打つことができない」というのははたして本当だろうか?あたしは「そうではない」と考えている。

あたしは別に5号機以降のパチンコ・パチスロしか知らない若年層を下に見ているわけじゃないし、否定もしたくないし、むしろパチンコで繋がっているとさえ感じている。

「設定6はもう絶対に体験できない」という「あきらめ」が支配していることは、パチスロ人口の減少の背景としては間違いなくあると思う。

だからこそ、「5号機以降のパチスロ打ちは設定6の未経験者にしかなれない」という固定観念こそを、あたしは覆していきたいと考えているワケ。

4号機時代という黄金時代は、「設定6の台がある」ということが無邪気に信じられただけであって、実際は、すべての人が「設定6の台に座った」とはいえない。

むしろ、「設定6」にこだわりすぎて「設定6の台から見放された人」がもっとも多かったのが4号機時代だったのではないか、という歴史認識があたしにはある。

「設定6のスロットは、実在するものではなくて、パチスロ哲学のありかたによって5号機以降のスロット打ちでも座ることが可能な台だ」という主張こそが、今回のあたしの記事の狙いだ。

パチスロで勝てる可能性がある数字としての設定6

設定6という数字は、一言でいうなら「パチスロで勝てる可能性がある数字」のことだ。

時々、設定6という数字を「絶対に勝てる」という意味に理解している人がいるけど、これは大きな間違い。

あくまで「勝ちやすい」「勝てる可能性が高い」ということであって、設定6の台でも負けてしまう人はいるんだよね。

設定6という数字が「悪魔」でもあり「希望」でもあるのは、「打ち続けていれば勝てるかもしれない」という感覚をスロット打ちに植えつけたからで、異常なまでに射幸心をあおる数字であったから。

あたしはむしろ、設定6のパチスロからは「どんだけ高確率でも当たることを確信してはいけない」という教訓を学んだように思う。

あたしはパチスロにおいて「勝つこと」をあまり重視していないけれど、それは、設定6によって「絶対に勝てる」と信じてしまった人たちの末路を見過ぎたせいなのかもしれない。

設定1と比較した場合の設定6の勝ちやすさ

設定1と比較した場合に、設定6の「勝ちやすさ」はとてもわかりやすく理解できる。

設定1というのは、出玉がもっとも出ないようにプログラムされている設定で、台にもよるけど、大体「40%くらいの勝率」が設定されている。

で、設定6というのは、おおよそ「80%~90%あたりの勝率」に設定されている数値で、設定1と比較した場合に、その「勝ちやすさ」は明らか。

「90%の勝率」と思って打つパチスロが、人に「絶対に勝てる」という錯覚を抱かせてしまうのは、仕方のないことでもあると思う。

だけど、パチンコ・パチスロに限らず、ギャンブルにおいて目を向けなければならないのは本当は「残りの10%」のほうで、「ギャンブルには絶対なんてない」というクールな姿勢なんだ。

恍惚と陶酔と、判断力の退化と、冷静さの喪失、そして、「勝てるはずだから、打ち続ければ、勝てる」ということの繰り返しによるパチスロ依存状態。

隣で打っている人間の大当たりを目の当たりにしたときの「自分も設定6だから/設定6なのに」という焦りと怒り。自分が大当たりだったときの快楽と救い。

パチスロの設定6という数字は、4号機時代の人間の多くを「麻薬中毒」に似た状態にしてしまったんじゃないか?とあたしは考えている。

設定6というパチスロ打ちたちが抱える永遠の謎

「そもそも本当に設定6なんて台があったのか?」ということが、現在でも結論が出ない議論であり、パチスロ打ちたちにとっての「謎」のまま残っていることも指摘しておかなければならない。

あたしとしても、「設定6なんて台はあるのか?」という謎に対しては、まだ明確な答えを出すことができていない。

ほとんどが設定3以下とされている現在まで続くパチスロの状況を長年眺めていて、あたしの意見が「設定6は存在しなかった」という考えに傾きつつあるのも事実。

さきほど書いたように、設定1と設定6のあいだには2倍ほどの勝率の隔たりがあるけれど、90%に届かんとする勝率でも負ける人は負けるし、40%の台でも勝つ人は勝つ。

身も蓋もない意見かもしれないけれど、結局「運」に見放されているならば、「90%も0%も同じ」になるのが勝率というもの。逆に言うなら、当たる人にとっては「40%と100%は同じ」ということになる。

パチスロの本当の勝率は台ではなく人のほうにある

あたしが「設定6は存在しない」という意見に傾きつつあるのは、「勝率」というものがじつは「台」ではなくて、「人」のほうにこそある、と確信的に考えるようになったためだ。

設定にこだわる人は自分の「負け」をスロット台のせいにすることを何度も繰り返してしまうが、本当は「負け」の原因と勝率が自分にこそあるということにはなかなか気づけない。

あたしが「設定6は存在しない」言うときに、その意味するところは「自分の設定が6になることがある」ということだ。

めちゃくちゃなことを言っているように聞こえるかもしれないけど、「人はときどき設定6になることができる」ということを私は主張していることになる。

設定6の台は存在しない。だけど、設定6の人間はいる。台の設定と人の設定が重なる瞬間にだけ「設定6」が立ち上がる。

ここであたしが言いたいのは「神秘的なこと」ではなくて、「パチスロを打つときの心構え」の問題だといえる。

設定にとらわれた精神を解放させてパチスロを打つ

設定6について考えているうちに、あたしの結論は「設定にとらわれた精神を解放させてパチスロを打つ、ということが重要なんじゃないか?」という方向へと向かっていった。

4号機時代をくぐりぬけてきたあたしは、冒頭でも書いたように「設定6によって殺されてしまった人たち」を相当数見てきてしまった。

設定6にこだわって打ち、設定6を信じて打ち、設定6に裏切られても打ち、設定6に殺されるまでパチスロを打った人たち。彼らは全員、人としては設定1だった。

あたしは「台に認められる」という感覚をなによりも重視している。

だから、「設定6を体験する」ということは「スロット台に認められて、スロットのほうから自分の設定を6にしてもらった、という体験」としてあらためて語られていかなければならない、とあたしは感じている。

あたしが「設定6の台に座ったことがある」といい「設定6を体験したことがある」と言うとき、それは「パチスロと自分が完全に一致した」「パチスロがあたしを認めてくれて、自分と同じ設定にまで引き上げてくれた」ということを言っていることになる。

あたしが「設定にとらわれない打ち方」を心がけたときに、はじめてスロット台が「設定6としての自分」を開いてくれた、という確かな手応えがある。

「設定6未経験である」ということの強みとして、「設定にとらわれた思考」に陥らずにパチスロを打てる可能性が高い、ということが挙げられる。

そして、そういう人間にこそ「設定6」というスロット側からの恩寵が不意にあたえられる。

パチスロの設定6にまつわるまとめ

パチスロの設定6にまつわるまとめ

  • 設定6というのは「勝ちやすい」であって「絶対に勝てる」ではない
  • 本当はスロットではなくて人のほうにこそ設定がある
  • 設定にとらわれない精神でスロットを打つほうがよい

「人が設定を忘れてスロットを打っているときに、はじめて設定がやってくる」というのが、設定6の問題を徹底して考えたあたしの、現在の結論ということになるだろうか。

冒頭からあたしが繰り返し使っている「設定6のパチスロに座ったことがある人間」という言葉は、「設定6の自分になったことがある人間」ということを意味している。

4号機時代に「設定6の自分になれなかった人たち」をたくさん見てきたあたしが確信的にいえるのは、「設定6の台がない」と嘆かれる現代においても「設定6の自分になれる人」が一定数いるんだ、ということだね。

「設定6の自分」になれるように無心・無欲でパチスロを打つ。これが何よりムズカシイし、だからこそパチスロはおもしろいんだよ。

スマスロとオンラインスロットの共通点と違いを比較検証!

スマスロとオンラインスロットの共通点と違いを比較検証!

オンラインスロットとスマスロは混同されることもあるけれど、まったく違うものだ。

オンラインスロットにしても、スマスロにしても、最近サービスが開始されて、パチンコ・パチスロ好きのあいだにようやく定着しつつある遊びだから、それがどういうものなのかが曖昧で、全貌が見えないのは、仕方がないことでもあるとあたしは思う。

ひと言でいうならば、「オンラインスロットはインターネットで遊べる従来のタイプのスロット」で「スマスロはホールで遊べる新しいタイプのスロット」だという最大の違いがあり、これは、「比較対象」にするには違い過ぎているくらいの違いであるようにも感じられる。

そんな「まったく別物」とさえいえるオンラインスロットとスマスロではあるのだけれども、それが「スロット」であるという共通点を通して「ある程度の比較」が可能なのも確かで、その共通点によって「まったくの別物」とはいえなくなる。

比較を通すことで「まったく別物」であった二つのスロットが、その源流である「パチスロ」に合流し、融合していき、「同じもの」になっていく流れも見ていくこともできると思う。

今回は、「似て非なるもの」であり「共通するもの」もふくんでいるオンラインスロットとスマスロのそれぞれの特徴を見ていきながら、比較できる部分を探していくことにするよ。

オンラインスロットとはなにか?

オンラインスロットとはなにか?

オンラインスロットは「オンラインカジノで遊べるスロット」のことで、パソコンやスマホがあればいつでもどこでも遊べるスロットとして、スロット好きからじわじわと注目を集めている新領域のスロットだ。

オンラインスロットは、大きくわけて「オンラインカジノオリジナルのスロット」と、「パチスロの実機がオンラインで遊べるスロット」の二種類に分けることができる。

この二種類のスロットは「スロットとしては新しくない」ということに共通点があり、オンカジオリジナルのスロットであろうと、実機で遊べるスロットであろうと「新機種」のスロットではない、ということがひとまずいえると思う。

オンラインスロットの「新しさ」は、「機種」ではなくて、「オンラインで遊べる」ということのほうに比重がある、というのがあたしの考えだね。

もちろん「オンラインカジノオリジナルのスロット」を「新機種」と考えることも可能だけれども、スロットとして何か革新的なことや設定がなされているわけでなく、「従来ホールで打たれていたスロットのシステムがそのままオンラインに移行した」という感が強いため、あたしはこの考えは採用しない。

2種類のオンラインスロットには「演出」の違いがある

「オンカジオリジナルスロット」と「実機で遊べるオンラインスロット」を比較するならば「演出に差がある」ということに尽きるかな。

「オンカジオリジナルスロット」は演出が乏しく、「実機で遊べるオンラインスロット」はオンラインなのにパチスロの演出が楽しめるという違いは、パチスロ打ちにとってはかなりデカい違いだとあたしは思う。

実際、「実機で遊べるオンラインスロット」が出てくるまえは、オンラインスロットはそれほどパチスロ打ちを引き寄せることがなかった。

「実機で遊べるオンラインスロット」の登場を待つことで、はじめてオンラインスロットは正当な市民権をパチスロ打ちのあいだで確立した、という印象が強いね。

「セーラームーン風のスロット」とか「南国風のスロット」の味気なさよりも、『まどマギ』や『北斗の拳』のほうに魅力があるのは、まあ、当然のことじゃないかな。

オンラインスロットの強みはなにか?

オンラインスロットにおける「新しさ」が同時に「強み」となる要素としては、「制限がない」ということが挙げられるかな。

オンラインスロットは、場所、時間、ベット額、獲得枚数などに「制限」が設定されていないという特徴があり、これが、多くのスロット打ちに「オンラインスロット」を選ばせる理由にもなっていることは、疑いようがない。

あたしのパチスロに対する考え方は「純然たる暇つぶし」という結論に落ち着いているけれど、オンラインスロットのヤバいところは「昼夜問わずスロットで暇つぶしができてしまう」という点にあるといえる。

スロットは、軍資金の減りが相対的に遅いということもあって、賭け額次第では「長く細く打つ」ことで時間をつぶすには最適のギャンブルだ。

オンラインスロットが登場するまでのあいだ、パチスロ打ちというのは「朝からパチンコ店に並んで閉店時間まで打つ」という制限がかけられていた。

ところが、オンラインスロットの登場によって、パチスロ打ちはスロットが打ちたくなったら「深夜」でもスロットが打てるようになってしまった、というわけ。

これはオンラインスロットの「強み」ではあるけれど、それを「長所」とするか「短所」とするかは、人によって意見がわかれるはず。

「パチスロ好きの破滅をはやめる」「やめどきを失う」という二点において、あたしは、個人的にはオンラインスロットに関してはやや批判的な立場をとらざるをえない、といったところ。

スマスロとは何か?

スマスロは、パチンコ店のホールでプレイすることができる「メダルレスで遊べる新しいタイプのスロット」のことだ。

スマスロの稼働はつい最近のことで、2022年の末に稼働を開始してからまだ1年も経っていないから「生まれたてのスロット」だということもできると思う。

パチスロ打ちにとって、「スロット」と「メダル」というのは、「パチンコ」と「パチンコ玉」みたいなもので、切り離せないものとしてあったはず。

スマスロの目につく新しさはスロットから「メダル」という要素を完全になくしてしまったところにある。逆に言えば、それ以外にスマスロの新しさはないともいえる。

「メダルレス」であることを除けば、「スマスロのために作られた新機種である」という新しさと、設定の微妙な差異だけがあって、あとは従来のパチスロと比較しても違いを見出すことはむずかしい。

スマスロの重要な特徴はメダルレスであることではない

「スマスロ」の本質は「メダルレス」にあると思われがちだけど、実際は「パチンコのホールで遊べる」という点こそが、「スマスロ」を「スマスロ」たらしめている最大の特徴だ、というのがあたしの考えだ。

ちなみに、オンラインスロットもまたスロットから「メダル」という要素が抜かれているから、「メダルレス」が特徴として採用される。

スマスロとオンラインスロットという「似て非なるもの」が比較の対象にされたり混同されることもあるのは、「メダルレス」であることで、スマスロとオンラインスロットの共通点が発生するためなのかもしれない。

オンラインスロットを拡大解釈をして、すべてが「スマスロ」であると考える人もいるんだけど、じつは、それは前提が大きく間違ってるんだよね。

前提を間違うと比較も間違うことになる。だから、「スマスロ」の定義を正確に理解して、より「スマスロ」の本質に近い要素である「場所」を重視する必要があるわけ。

比較から見えるスマスロとオンラインスロットの共通点

スマスロとオンラインスロットを比較したときに、スマスロとオンラインスロットの共通点として見えてくるのは「破滅が促進される」ということになりそうだね。

スマスロはまだギリギリ「黎明期」にあると思うけど、「スマスロの現在」には、「パチンコ4号機時代」の狂熱に近いものがある。

『ヴァルヴレイヴ』を代表とするスマスロの特徴としては「射幸心を煽りすぎる設定」が挙げられる。

これは「黎明期」だから可能な設定で、長年パチスロを打ってきた人間からしても、スマスロの驚きは何よりもこの「射幸心を煽りすぎる設定」に対して向けられた。

スマスロの異常な設定に射幸心を煽られるスロット打ちたちの精神は、爆裂AT機の『獣王』や『ミリオンゴッド』に人生を狂わされたパチンコ打ちたちの精神にとても似ている、とあたしは感じている。

現在のスマスロは「ギャンブル依存症対策」を前面に打ち出しておきながら、「勝って取り戻せばいい」という考え方のスロット打ちの「破滅」を促進するようなスロットになっているといわざるをえない。

ここでスマスロとオンラインスロットを比較するとき、スマスロは「強すぎる射幸心」のために、オンラインスロットは「昼夜問わず打ち続けることができる」という無制限性のために、「スロット打ちが破滅しやすい」という共通点が発生する。

一方はスマスロを打ちながらホールで破滅し、もう一方はオンラインスロットを果てしなく打ちながら自宅で破滅する。

スマスロとオンラインスロットを比較して「破滅の促進」という共通点を見出した場合、比較のために残されてくる違いは「破滅する場所」だけになる、といったところが関の山じゃないだろうか。

今後スマスロとオンラインスロットはパチスロに似てくる

今後スマスロとオンラインスロットはパチスロに似てくる

スマスロとオンラインスロットは、今後は「パチスロ」に似通っていくだろう、という展望があたしには見えている。

スマスロにおける『ヴァルヴレイヴ』のような設定の「ハイリスク・ハイリターン」の限界に挑むような異常射幸心の機種は、パチンコ4号機時代の終わりがそうであったように、いずれ「規制」がかかるのは目に見えている。

そうして、あとに残るのは、「メダルレス」という要素があるだけで「メダルあり」のスロットと同程度の設定のスロット、ということになり、現在のパチスロ打ちが抱えている「勝てないけど、打つ」の不毛な世界まではあと一歩だ。

一方のオンラインスロットは「実機で打てるオンラインスロット」の登場によってはじめから「パチスロ」に歩み寄っているし、こちらも「メダルレス」であることと「自宅」であることを抜けば、「ほぼパチスロ」という世界になるのは時間の問題だろうね。

そして、オンラインスロットの設定は、スマスロに先んじてすでにホールのパチスロと同程度の設定であり、「射幸心を煽らずにダラダラと打たせるもの」になっている。

「メダルの有無」「場所の違い」「設定の違い」などで、かろうじて比較が成立していたパチスロ、スマスロ、オンラインスロットという「三種類のスロット」は、いよいよその「違い」を失っていき、やがて比較のしがいがない似た表情を浮かべることになる、というのが「比較」から見えてきたあたしの予想である。

実機で遊べるオンラインスロットのオススメ機種3選!

実機で遊べるオンラインスロットのオススメ機種3選!

クイーンカジノのオンラインパチンコは、パチンコと同じくらいオンラインスロットのほうも充実している。

あたしは「パチンコ4号機時代」の古い人間だから、断然パチンコのほうがスロットよりも好きなんだけど、だからといってスロットが嫌いなわけではない。むしろスロットはかなり好きなほうだ。

スロットはパチンコより軍資金の減りが遅いから、軍資金が少ないときにスロットにはかなりお世話になってきた。これに関しては、オンラインスロットでも同じ感じだね。

スロットの本質的な魅力は「暇つぶし」にこそあると思う。異論はあるかもしれないけど、「勝てるから」という理由でスロットを打っている人はそれほどいない気がする。

5号機以降から現在につらなる「当たらないパチンコ」の状況が、パチスロが当初から持っていた「暇つぶし」の方に寄ってきているというのも事実としてはあると感じている。

オンラインスロットは、そんなスロットの「暇つぶし」という要素を最大限にまで推し進めたもの、という印象がかなり強いかな。

とりわけコロナ渦のステイホーム以降、オンラインカジノで遊べるオンラインスロットは、「暇つぶし」の場所を見失った多くのパチスロ好きを引き寄せたんじゃないか、とあたしは見ている。

そこに「実機で遊べるオンラインスロットが登場」となれば、パチスロユーザーはいよいよオンラインスロットのトリコになるほかなかっただろう。

スマホがあれば24時間いつでもどこでもスロットが打てるのだから、「暇つぶし重視」のパチスロユーザーがこぞってオンラインスロットに流れるのは当然のことといえる。

「パチンコ4号機時代」は「パチスロ4号機時代」でもあったから、時代と寝た女であるあたしは、もちろんパチスロの機種も相当打ってきている。

今回は、その「暇つぶし」に費やした時間と経験を生かして、実機で打てるオンラインスロットの特徴や、オススメ機種について書いていけたらと考えているよ。

パチスロ好きとオンラインスロットは相性がいい

パチスロ好きとオンラインスロットは相性がいい

「実機で遊べる」ということを抜きにした初期の状態でも、そもそも、パチスロ好きとオンラインスロットの相性は抜群だった。

オンラインカジノが日本人、とくにパチスロユーザーのあいだで流行ったのは、どのオンラインカジノにも「スロット」があったからだ、ということは疑えない。

パチンカーよりパチスロ好きのほうがオンラインカジノにハマりやすかった背景としては、パチスロ好きはそれほど「演出」にこだわったりしなかった、ということが挙げられるように思う。

あたしは、稼げなくなった5号機時代以降はかなり「演出」重視になったから、オンラインスロットのショボいオリジナルキャラとか演出が苦手だったんだけど、パチスロ好きは驚くほど適応力が高かったのを記憶している。

パチスロ好きにとっては「ボタンを押したらリールがまわってくれる」ことと「暇がつぶせる」ことが何より重要で、ほとんど「ジャグラー」と見た目がかわらないオンラインスロットに対して抵抗を抱くことがなかったのは、ある意味当然なのかもしれない。

何よりオンラインスロットは24時間、いつでも打てるというのがヤバい。パチスロ好きとの相性が良すぎて「ただただ暇つぶしをしたいパチスロ勢」にとってはヤバすぎるくらいの要素だとあたしには感じられた。

実機で遊べるオンラインスロットでさらに相性がよくなる

「実機」で遊べるオンラインスロットの登場は、ただでさえ「相性がよすぎる」パチスロ好きとオンラインスロットのむすびつきを、より強めることになったと思う。

スロットにはスロットなりの、「様式」としての美とか、音、演出の魅力がある。

たとえば、シンプルに見えるジャグラーのようなスロットでさえ、ペカる瞬間のGOGOランプの店頭など、「実機」ならではの大体不可能な特徴を持っている。

パチンコ5号機時代以降から現在に欠けて、スロットの「実機」は、「実機」特有の演出を加えていく傾向が出てきた。

パチスロは「演出」の要素でパチンコに寄っていき、パチンコは「暇つぶし」の要素でパチスロに寄っていった、というのが6号機にいたる現在までの流れかもしれない、とあたしは考えている。

現在では、パチスロの実機のほうがパチンコよりも種類が豊富なくらいであり、「ボタンを押してただリールがまわっているだけでも十分」というユーザー以外のパチスロ好きが、実機の数が増えるごとに増えていった、という流れはあるんじゃないかな。

そこにきて「実機で遊べるオンラインスロット」の登場となると、これはヤバい。これは、「実機に魅力を感じているパチスロ好き」にとってはヤバすぎる事態だとしか言いようがない。

実機の導入は、パチンカーであるあたしをオンラインスロットに引き寄せるくらいの大事件だった、とはいえるだろうね。

実機で打てるオンラインスロットのオススメ機種3種

実機で打てるオンラインスロットでオススメの機種としては、「パチスロ北斗の拳 転生の章」「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」「夜蝶飛翔特」の3種を選ばせていただくことにした。

この3機種の選考基準は、以下の通り。

  • 5号機のオススメ機種
  • 4号機のオススメ機種
  • 台湾スロットのオススメ機種

クイーンカジノのオンラインスロットの最大の特徴は、「5号機のスロット」「4号機のスロット」「台湾スロット」の3種類の機種におおまかに分けることができる、というところにある。

「4号機」という言葉を見ただけで体温が上がってしまうようなあたしからすると、まず「4号機のスロット」で遊べる、というのはかなりアツい。

それから、日本人のパチスロ好きからすると「台湾スロット」が打てるというのは、「珍奇性」として注目したい要素ではないかな。

で、「5号機」に関しては、近年のパチスロに慣れた向きには打ちやすく、価値基準の判断もしやすい、という点に魅力がある。

5号機オンラインスロットのオススメ機種

5号機のオススメ機種としては、「パチスロ北斗の拳 転生の章」をオススメしたい。

パチスロの実機といえば「北斗の拳」といったところがあるけども、この台は、個人的にはホールでいちばん夢を見させてもらった機種なので、オンラインスロットで打てるのは単純にうれしい。

スロットの本質は「暇つぶし」にあって「稼ぎ」にはない、と重々承知のあたしでも、「北斗の拳 転生の章」の爆発力には「夢」を見てしまうような魅力がある。

「夢」は叶うこと以上に、見させてもらうことが大事で、特にスロットのような「暇つぶし」は、多少の「夢」がないと作業ゲーになりがち。

そこで、この「北斗の拳 転生の章」は、途方もない「夢」に支えられながら、オンラインスロットを「作業」としてではなく「娯楽」として遊ばせてくれるところに価値があると私は考えている。

あべしシステムが実装されていることもあって、北斗シリーズのなかでもかなり脳汁が出やすいオンラインスロットじゃないかな。

演出は乏しいけども、それを補ってあまりある「楽しさ」が「北斗の拳 転生の章」の魅力かな、と。

4号機オンラインスロットのオススメ機種

「4号機時代おば」号泣不可避の4号機オンラインスロットからは「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」を選んでみた。

これに関しては、完全に「あの懐かしの機種が!」という理由だけで選んでしまったことを白状しておきます。

だって、数ある4号機のスロットのなかから、まさか「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」が採用されてるなんて、想像すらしないじゃない?今年2023年よ?

オンラインスロットで遊べる機種を見てたときに「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」の名前を見たときは、正直目を疑ったわね。

「麻雀物語」とか「いみそーれ」なんかは懐かしくて目頭が熱くなったけど、「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」に関しては、もう爆笑。涙引っ込んで、逆に笑い泣きするレベル。

なんにせよ、オンラインスロットの最大の魅力が、「あのころの機種」で遊べてしまうというノスタルジーにあることは間違いないよね。

あたしも「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」なんて十年以上ぶりに打つんじゃないかしら、と思いながら打ったし、当時の感覚が、まあ、よみがえることよみがえること!

オンラインスロットが今後どういう展開を見せるのかは誰にもわからないけど、少なくとも「シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか」が遊べるという段階で「オンラインスロットは成功だった」って言ってもいいんじゃないかと思う。

台湾オンラインスロットのオススメ機種

最後は台湾スロットのオススメ機種ってことで「夜蝶飛翔特」を選んだけど、これに関しては、台湾スロットなら何でもオススメしたい、ってところかな。

「台湾」といえば、「ベトナム」が話題になるまえは、4号機時代のパチスロ好きの聖地みたいな場所だった。

いまは台北市がギャンブル禁止だったりで、状況がわからないけど、「4号機スロットが打てる場所」として、海外渡航してまで台湾にスロットを打ちにいくパチスロ好きは、あたしのまわりにもけっこういた。

で、このオンラインスロットの「台湾スロット」は、その「聖地としての台湾」とは関係なくて、「台湾製のスロットが打てる」ってだけなんだけど、そこは「4号機時代おば」なので、ついつい「台湾」という単語だけに惹かれて1ジャンルとして設定してしまった次第。

とはいえ、この「夜蝶飛翔特」はかなりオモシロイと思う。ここでいうオモシロイというのは「情報がほとんどない」ってことを意味している。

最近の機種は調べればすぐに攻略法が出てきたりするけど、昔はパチンコもスロットもぜんぶ自分で打ってどういう機種なのか判断しなければならなかった。

「台湾スロット」というジャンルは、あのころの「打ちながら学んでいく」という経験がまた味わえるオンラインスロットとなっているのが魅力。

「夜蝶飛翔特」以外の台湾スロットも、日本では遊べない機種だったりするから、オンラインスロットでぜひとも体験し、苦闘しながら特徴や攻略を発見していってほしいと思う。

オンラインスロットではホールと違ったスロットが打てる

オンラインスロットではホールと違ったスロットが打てる

クイーンカジノのオンラインスロットは、懐かしの機種や日本では打てない機種など、ホールとは違ったスロットが打てるのが最大の魅力となっている。

4号機スロットを打つためには海外渡航に行くなどの苦労が必要なことを考えると、家にいながら4号機スロットが打てるのはかなり嬉しいよね。

もちろん、海外でスロットを打つ場合は、根本的に「レート」が違うみたいなことがあるから、完全に家打ちのオンラインスロットで対抗できるわけじゃないけど、気分だけでも「4号機時代」に戻れるのはたまらない。

当時のスロット好きには「なつかしさ」として、最近のスロット好きには「新しさ」として、当時の実機がプレイする人間に対して表情を変えるのが、オンラインスロット。

オンラインスロットを打つことはちょっとした時間旅行でもあるのではないか?などと、「4号機時代おば」のあたしはチョイと感慨深くもなるのだった。